カトリック教会の神父(司祭)
叙階式の様子
まず、カトリックの神父(司祭)は2つにわけることができます。
修道会の一員となって司牧や宣教に携わる。
カトリックの神父(司祭)になることができるのは、洗礼を受けた満25歳以上の独身の男性信徒です。どちらの神父(司祭)になるかによって、なるまでの道のりが異なります。
※神父とは呼称であり、職名としては司祭となります。
教区司祭になるには
神学校という共同生活を送る学校で、予科(1~2年)哲学(2年)神学(4年)をはじめ必要な勉強をします。
神学校入学には、以下のような条件があります。
- 洗礼を受けてから1年~3年以上の信者歴
- 聖職者を目指す22歳以上のカトリック信徒の独身男性
- 最終学歴が高校卒業以上であること
- 年齢制限あり(40歳まで)
- 所属教区の司教の推薦が必要
神学校は基本、予科が1~2年、本科6年とされています。共同生活をしながら哲学、神学、典礼実習などを学び、最終年に当たる年に、聖職位を授ける儀式「叙階」を受けて「助祭」(司祭の次に位置する聖職者の位)になり、卒業時に再び「叙階」を受けて神父(司祭)に任命されます。
祭壇遠景
修道会司祭になるには
修道司祭になるには、2種類の方法があります。
- 修道会自ら運営する神学校で学ぶ場合
- 修道会が認めた第三者が営む、カトリック系神学校や大学の神学部で指導を受ける場合
中学・高校生対象の神学校を設け、より早くから修道司祭の道を目指せる環境を整えている修道会もあります。流れは、ほぼ教区司祭の場合と同じで、共同生活を基本に神学校で学び、助祭を経て、修道司祭の叙階を受けます。